何をするにしても、密室会議に関しては叩かれる時代です。
身内にスパイがいるような状態で、前回の記事にも書きましたがスマホで簡単に録画・録音できる時代ですから、会議中の様子を簡単に録画されてしまうのです。
誰が味方で誰が敵かなんてわからない状態です。
これまで企業としては巨大な経済力を背景に、一社員に対して簡単に辞めさせることはできていたと思いますが、上司と話すときに毎回録音しておこうとする部下も当然いると思いますし、うっかり話した内容に対して「記憶にございません」なんてことを発して録画・録音内容をSNSにでも発信されたら一巻の終わりです。
企業の信用も一気に落としてしまいますから、経営者>労働者の関係が少しずつ崩れてきているような気もします。
できる限り対等な関係づくりを行いながら、経営者も労働者もどちらも良好な関係を築いていくことができる時代になりつつあるかもしれません。
ちょっとした言葉のやり取りだけでパワハラやモラハラ、セクハラに発展する可能性は十分にあります。
どんな会話のやりとりであっても録画・録音されている可能性を考慮した場合、ふとした瞬間に自分の発した不適切な発言を逆手に取られることも十分にあります。
私が幼いころには「言った・言わない」としたやり取りに関しても、すべて証拠として用いることができてしまいます。
例え上司であったとしても簡単に降格や辞任せざるを得ない状況を一社員が作り出せるのです。
現在高圧的な態度をとっている人はすぐにでもそういった言動をしないようにしていかなければなりませんし、それが治らない場合は自分の身が危険であることを察知していかなければならなくなります。
1925年にアメとムチの政策ということで普通選挙法と同時に施行されたのが治安維持法でした。
元々は普通選挙によって一般国民の投票が社会全体の流れを悪くする社会主義者を取り締まるために作られた法律でした。
それが国家の言うことに対して逆らう人も同罪とみなして特高が厳しい取り締まっていくという、戦前戦中は言論封鎖の時代だったわけですけど、今や国や企業といった巨大な権力を持っているものによる監視ではなく、一般国民による監視が厳しい状態へとなったわけです。
おそらくですけど、今偉そうにしている人たちが最後になると言っていいほどパワハラやモラハラを行う人たちは取り締まられていく気がしています。
力関係が対等に近づくことは良いことだと思いますが、一方で治安維持法時の日本以上に言論に対する監視が厳しくなるのではと懸念しています。
一言一句に注意して言葉を発しないと、どんな状態でSNSに発信させられるか警察に被害届を出されるか分かったものではありません。
記憶になかったとしても録画・録音された証拠はこれまで以上に絶対的なものとして取り上げられます。
全く言い逃れができない状態に陥る恐れがあるため、一言一句に対する神経を常に尖らせていかなければなりません。
ますます神経がしんどくなる可能性があるなと感じています。
真面目な人たちが増えるのは良いことですが、あまりにも窮屈だとしんどいです。
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